日本でも大型の映画館(シネマコンプレックス?!)が未だに増えている模様ですが、ここベトナムでも映画は大衆のエンターテイメントです。
そう考えますと、映画はどこの国に行っても共通のエンターテイメントですね!
さて、今回は題名の通り日本で撮影されたベトナム映画が封切りされましたので見てきました!
以下はネタバレを含みますのでこれから見に行こうとされている方はご注意ください!!↓
今回の映画ですが、北海道の東川(北海道のほぼ中央にあり、旭川の近くらしい)で撮影された映画でして、
監督はカオ・トゥイ・ニーさんというベトナムの女性です。この監督は29歳ということでまだまだお若い方です。
映像としては日本の自然の良いところを多く含んでいて、「あぁ~日本はいいなぁ~」っと思わせる場面が多々出てきます。
(私は北海道に行ったことがないので、行きたくなりました。(笑))
大まかなストーリーとしては以下のような感じです。(箇条書き!)
ちなみに異なる部分もあるかもしれませんがご了承を・・・。
- 主人公はベトナムのダラットに住んでいるハーという名前の女性。
- ハーの実のお父さん(離婚している?)は写真家で、日本に撮影に行ったままベトナムに戻らなくなった。
⇒お父さんが日本に行っている間は日本にいるお父さんからハー一家に定期的に日本で撮影した写真が送られてきていた。
いつも写真の裏にはメッセージが書かれていたが、ある日から写真だけでメッセージがなくなってきた。 - ハーはお父さんに会いたく単身で日本へ渡る。空港から市内へ移動するバスの中でアキラ(日本人)に出会う。
⇒徐々に分かっていくのだが、アキラはハーのお父さんの弟子(ハーのお父さんは写真教室の先生)だった。 - ハーのお父さんは実はこの時点ですでに亡くなっていて、ハーはお父さんの軌跡を追っかけ、アキラはたぶらかし続けるが途中で断念してお父さんの死を教える。
- ハーは悲しみに包まれながらもお父さんがなぜベトナムに戻らなかったのかを引き続き追及していく。
⇒帰らなかった理由は映画を見てください!(笑) - お父さんを「探す(思い出す)」為に日本に来たハー、誰かを「忘れる」為に東川に来ているアキラ、そうこうしている間にハーとアキラの関係が変わってきて・・・・この後も映画をご覧ください!
っと、最終的にはラブストーリー仕立てですが、家族愛なんかも描画していて、良いストーリーだな、っと思いました。
しかし・・・・
日本人の演出が酷すぎて、失笑の領域でした。
恐らく素人さんが出演しているのでしょうから仕方がないのかもしれませんが、演技が下手すぎて萎えます。(笑)
更に日本語自体がおかしい部分があった気がするのですが、北海道弁とかなんですかね?!?!
その他、突っ込みどころ満載でした。
- 兎にも角にも日本人の演技が下手くそすぎる。片言の日本語が多数。
- 映画自体はベトナム語、英語、日本語で構成されていて以下のような字幕が付く。
ベトナム語 ⇒ 英語字幕
英語 ⇒ ベトナム語字幕
日本語 ⇒ ベトナム語・英語字幕
しかし、映画の前半部分に日本語の発言に対して「@!*1*!*"」のような字幕が乱発。
⇒ハーが日本に到着したばかりの場面なので、おそらく「何を言っているのかわからない」という雰囲気を作りたかったと思うが、ベトナム人にとってはストーリーがわからなくなるのでは・・・?!(笑) - ハーがある場所を目指して山登り(旭岳?!)をするシーンがある。
ロープウェイに乗り、降りたところから山登りをしていくのだが、途中一晩越したかのような演出が入りハーも体を引きずりながら満身創痍な感じで感動のシーンなのだが、
その背景に山の案内標識があり「ロープウェイまで0.9KM」と書かれている・・・・詰めが甘い・・・。
っとまぁ、この辺を含めても良い映画でしたよ!
ベトナムにゆかりがないとちょっときついかもしれませんが、ベトナムに関わっている人には響く、はず・・・。(笑)
ちなみに、ベトナムの映画館では映画の本編が終わったら何もなかったかのようにすぐに帰りだすベトナム人なのですが(エンドロールは見ない)、
この映画では多くの人がエンドロールが終わるまで見ていました。
たまたまなのか、何か惹かれるものがあったのか・・・。
最後にトレイラー!