ベトナムにおける教育制度は少々日本とは違うものの、小学校(5年間)と中学校(4年間)の義務教育もあり皆さんきちんと教育を受けています。そのおかげもあってかベトナムの識字率は94.5%(2015年 Central Intelligence Agency)と高い水準を維持しています。
この点は近隣国に比べても高い水準を保っています。
先日、ベトナムの中学校にお邪魔する機会があり校舎の壁に以下のような掲示があったので思わず写真を撮ってしまいました。
内容としては以下の通りです。掲示は2種類あり、まずはホーチミンさんが描かれている「ホーおじさんの教え」から。
- 国と民族を愛する
- 良く勉強、労働をする
- 良く団結、規律を守る
- 良い衛生を守る
- 先生、目上の人に失礼をしない
そして、その下にある「5つの良いこと、悪いこと」
【良いこと】
- きちんと挨拶をする
- 目上の人を敬う、目下の人には譲る
- ありがとう、すみません、を言う
- 衛生、公共財産を守る
- 友達の悪いところを指摘する
【悪いこと】
- 悪い言葉を使わない
- ごみを散らかさない
- 学校の校門に集まらない
- 勉強や試験で不正行為をしない
- 先生と目上の人に失礼をしない
これらの訓示の中では「目上の人」に対する内容が重複して入っていることから、やはり年齢的な秩序を守る教育がなされていることがわかります。また、あくまでもベトナム教育の一端だとは思うのですが、ホーチミンさんの思想(ホーチミン思想)が今も生きていて、教育の現場でもこうして掲示されているものと思います。ベトナムの方に聞いても、この内容は学校で何度も繰り返し教えられる内容らしいです。日本で考えると何が当てはまるのかは難しいですね。こうした教育が今のベトナムの方々を形成しているものと思われます。改めてホーチミンさんの影響力を感じることができ、偉大な方(当たり前ですが)だったんだなぁ、っと感じます。